わが家の地盤は大丈夫? | ||
⇒ OPEN OFFICE | → これから家を建てる人のための基礎講座 | |
⇒ 家づくりの流れ | → わが家の地盤は大丈夫? | |
⇒ Q&A よくあるご質問 | → ガスと電気 どっちが得? | |
⇒ プ ラ ン 作 成 | → 快適な住まいのための10ヵ条 | |
☆地盤調査って何? ☆地盤が悪かったらどうすればいいの? ☆家の基礎は地盤調査の結果で決まるの? |
地盤調査とは? | ||||||||||||||
土の強さは目には見えません。 せっかく建てた家が不同沈下によって傾いたりしない為に、家を建てる前に地盤の強さを知ることはとても大切なことです。 地盤調査では、地層・地下水の状態、地質の性状を調査して、建物の設計や施工に必要な資料を集めます。 その結果によって、建物と地盤に合った基礎を選びます。 一般的に、硬い地盤が良い地盤となり、弱い地盤が悪い地盤となります。もしも地盤が弱かった場合は、建てた後の 事故を防ぐため、地盤改良が必要になります。 |
||||||||||||||
地盤調査がどういうものか、自分の土地がどんな地盤なのか、知りましょう! |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
■ 地盤調査の内容 | ||||||||||
地盤調査では次のことを調べます。 |
||||||||||
|
||||||||||
▲ページtop |
■ 地盤調査機器を使った試験の種類 |
どの調査方法にするかは、地形や土地の形状、コストなどによっても変わってきます。 ここでは一般的な調査機器について説明します。 |
調査の種類 | 試験内容 | 特徴 | |
長所 | 短所 | ||
サウンディング (スウェーデン式サウンディング試験) |
地盤の硬さ、締り具合、または土層の構成を調査する試験 | ・調査費用が安い ・比較的簡単にできる ・試験結果をN値に換算できる ・深度毎にデータがとれる |
・土を採取できないので詳しい土層がわからない ・土の中にガラなどあると困難 |
標準貫入試験 | 地盤の強さ(N値)・硬さ・密度を調べる試験 | ・地盤の強度がわかる ・地下水位がわかる ・採取した土から土層がわかる ・深い深度まで調査できる |
・作業スペースが大きい ・費用が高額 ・打撃により作業音が生じる |
平板載荷試験 | 地耐力を求める試験 | ・地盤の支持力・沈下量を直接測定できる | ・作業スペースが大きい ・費用が高額 |
■ スウェーデン式サウンディング試験 サウンディングの代表的なものは3種類ありますが、スウェーデン式貫入試験が一般的によく使われます。 ロッドに25kgのおもりを25kg、50kg、75kg、100kgと、4回に分けて載せ、どのくらい地面に貫入したかを測定します。 次に、100kgのおもりを載せたままハンドルを回転し、25cmずつ貫入します。 100cmの深さまでの半回転数を測定し、換算N値(地盤の強さ)を示します。 |
■ 標準貫入試験 長さ81cmの試料採取用のサンプラーをボーリングロッドの先に取り付け、高さ75cmのところから、重さ63.5kgのハンマーを落として打撃を加え、30cm貫入するのに要した打撃回数をN値として土の締り具合を測定します。 また、同時に土のサンプルを採ることもできます。 |
|
■ 平板載荷試験 直径30cmの円形の載荷板を敷地の基礎底面に置き、上から荷重をかけて沈下量を測定します。荷重と沈下量の関係から地耐力を求めます。 |
|
▲ページtop |
■ N値 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
N値とは、地盤の固さを示す数値です。 標準貫入試験によって測定できます。打撃回数が地盤の強度を表す指標となります。 N値から、地盤を構成する土質の種類や、深さ方向の強度変化、硬い地盤、軟弱地盤などが推定できます。 一般的に、砂質地盤ではN値が30以上あれば密度が高く、20程度で中くらい、10以下はゆるくなります。 しかし、粘土質地盤ではN値が10以上あれば硬く、5程度で中くらい、2以下ではやわらかいとみなされます。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
換算N値 標準貫入試験によって得られたN値と区別するために、スウェーデン式サウンディング試験の結果から導かれたものを 換算N値 といいます。ロッドが土の中に貫入していく摩擦抵抗をN値に換算する計算式です。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
▲ページtop |
■ 地層 |
地盤は長い年月をかけて堆積された土の層で構成されていて、 第三紀層 洪積層 沖積層 に分かれていてそれぞれ性質が 異なります。 古い年数地層のものほど地盤は硬く、新しい年数のものほど地盤は軟らかくなっています。 |
年数 | 地層 | 特徴 | 構成 |
5000万年〜 | 第三紀層 | 岩盤で最も信頼できます | 締った砂 石 |
100万年〜 | 洪積(こうせき)層 | 硬い地盤で信頼できる良質な地盤 | 砂利層・砂層 密な粘土層 ローム層 |
1万年〜 | 沖積(ちゅうせき)層 | 比較的軟弱な地盤 | 薄い砂利層 密ではない粘土層 |
5000年〜現世 | 表土 | 地耐力はあまりありません |
▲ページtop |
■ 自分でできる地盤調査 |
土地が軟弱地盤かどうか、ある程度自分で予想ができることもあります。 |
まず、水に関する言葉が付いている地名のところは、悪い地盤の可能性もあるそうです。 また、土地の周辺を歩いて、次の項目に当てはまるところがあれば、軟弱地盤の可能性もあります。 |
近くに水路(川・池など) または水田がある |
|
塀や擁壁、電柱が 傾いている |
|
地面や道路に波打ち、 ひび割れがある |
|
周辺の建物の塀や壁に ひび割れがある |
|
土地の周辺が昔、海だった |
役所の建築指導課で、近隣の地盤調査資料を見せてもらうこともできるので、自分の土地の地盤を把握してみましょう。 |
▲ページtop |
■ 地盤用語 |
不同沈下 | 地盤が沈下して建物が傾いていくこと 地盤が弱く、建物の重さを支えきれなくなったときに起こります。 |
地盤改良 | 弱い地盤を改良して地盤を強くすること 状況に応じて改良方法も変わります。 |
支持力 | 荷重がかかっても地盤が壊れずに支持できる力 |
支持層 | 基礎から伝わる荷重に耐えられる地層 |
地耐力 | 地盤の強さ 地盤1uで何tの重さを支えられるかを示します。数値が大きければ大きい程重い重量に耐えることができます。 |
軟弱地盤 | 建物の重さを支えきれない弱い地盤(地質)のこと |
▲ページtop |
stage Y's (ステージワイズ) 一級建築士事務所 岡山県岡山市北区舟橋町2-24 〒700-0841 tel: 086-803-5125 E-mail: takezawa@stage-ys.co.jp |